第20回大会

優勝 イ ボミ

雨中激闘プレーオフ!イ ボミが2週連続完全優勝達成!!

晴天となった初日、今季の賞金女王レースを独走するイボミは、みずなみCC初登場をものともせず6バーディ1ボギーにまとめ単独首位に立った。2日目、若林舞衣子が一時イボミをかわし首位に立つが、終わってみればイボミが2打差に広げ首位をキープ。

迎えた最終日、前日までの晴天とは打って変わって雨中決戦に。最終組はイボミ、若林、井芹美保子。イボミは、立ち上がりの2・3番で連続バーディを奪い、その差は5打差に。こうなるともう手がつけられない…誰もがそんな展開を予想したに違いない。5番・10番とバーディを重ね、自身の目標スコア13アンダーに早くも到達したから尚更だ。

しかし、9組前の吉田弓美子とアンソンジュが強烈な追い上げで順位をメキメキ上げ、テレサ・ルーもバーディ、イーグルスタートで着実に伸ばす。そして、それ以上の猛追を見せたのが昨年14アンダーを出しながら大山志保に惜敗した成田美寿々だった。最終組の3組前の成田は、前半4バーディ、10番でイーグルを奪い勢いは止まらない。13・16番も伸ばし、ついに12番でイボミと並ぶ。しかし、最難関17番をボギーとして一歩後退し、そのままフィニッシュ。だが一方のイボミが16番ロングでまさかのボギーを叩き、再び両者が並ぶ。結局54ホールで決着がつかず大会史上7度目のプレーオフに突入する。

時には激しい雨が降る中、1時間20分にも及ぶ戦いを制したのはイボミだった。2ホール目のピンチは5mをねじ込み、4ホール目にファーストパットを大きくショートした時は、成田もミスをしたためボギーで分けた。5ホール目は逆に成田がティショットを右の林に入れ、3打目でパーを狙える位置にオンするも決まらず勝負あり。チャンスを逸した成田は、2年連続単独2位に終わった。

ツアー史上初の2週連続完全優勝という快挙で今季4勝目を飾ったイボミは、最後まで雨の中を見守ってくれた大ギャラリーに笑顔で応え、今年の大会の幕は閉じた。