第7回大会
塩谷育代が恩師に捧げる神懸かり的な涙の地元優勝。
初日から単独首位に立ったのはノーシードの小林久華琉。しかし、2日目に6バーディを奪った塩谷育代が、小林と並ぶ。迎えた最終日、最終組には2打差の不動もいる。誰もが三つ巴を予想していた。しかし、開けてみると塩谷がスタートからバーディラッシュ。1番から3連続でほとんどOKバーディ、4番ショートは逆に20mものロングパットをねじ込んだのだ。まさに神懸かり的であった。その後、10番でイーグルを奪った時には、小林との差は最大の5打差に。だが、小林はあきらめることなく詰め寄るが、最終的には1打差まで縮まるも塩谷が冷静に振り切り、ツアー19勝目を地元で飾った。
大会週の月曜日に恩師である伊藤園の会長が逝去され、霊前で優勝を誓って臨んだ大会だった。ラウンド中は全ショットに会長の後押しを感じていたという。試合後のベテランの頬は大粒の涙で濡れていた。