第16回大会

優勝 葉 莉英

葉 莉英、ツアー参戦3年目で手にした初優勝。

初日、首位に立ったのは、前半6番から3連続と上がり3ホールで連続バーディを奪った金ナリ。そして予選2日目、金ナリが一つスコアを落とす中、首位に佐伯三貴、竹末裕美、葉莉英、笠りつ子の4選手。1打差に金ナリと押谷直子、2打差にフォンシャンシャンと全美貞という混戦模様に。勝てば賞金女王レースでトップのアンソンジュに肉迫する佐伯。故郷・福島を想い、8年ぶり2勝目を夫婦で、そして大会ホステスプロとして目指す竹末。中国の親元に置いてきた一人息子のために初優勝を狙う葉。ツアー初優勝からの2週連続優勝の快挙がかかる笠。36歳でプロテストに合格した遅咲きの押谷。それぞれの想いが交錯し、雨の最終日、激しいデッドヒートが繰り広げられた。

前半は、佐伯が優位に立っては落とすという展開。10番で三たび単独首位に立つが、11番でWボギーを叩いてからズルズルと脱落。ここから葉・金・竹末の三つ巴となるが、14番で金と葉が落としたことで竹末が単独首位に立つ。しかし、続く15番で竹末も落とし、ここで笠も加えて4人が並ぶことに。だが、残り3ホールで明暗はくっきり分かれた。16番で葉がバーディを奪って一歩抜け出すと、追いつきたい竹末は難関の上がり2ホールを連続ボギー、金と笠もバーディを奪えず、葉が見事逃げ切りツアー初優勝を飾った。

こうして台風の影響で開催さえ危ぶまれた今年の白熱の戦いは、ギャラリーの熱い声援に包まれて幕を閉じた。