第19回大会

優勝 大山 志保

記録尽くし!ベテラン大山志保が完全優勝達成!!

初日単独首位に立ったのは大山志保だった。大山にとって本大会は相性が良く、何より4年前に左肘手術からの復帰戦で9位タイに入った思い入れの強い大会。また、スタート直前に中断に合いながらも吉田弓美子が1打差の2位につけ、連覇に向け好発進した。2日目も大山が大会コースレコードタイとなる「63」で2位以下に6打差をつけ引き離した。

最終日、最終組は大山、成田美寿々、そして自身初の最終組となる8打差の香妻琴乃。香妻はウェイティングからの出場で、限られたチャンスを確実にものにし来季シード権まであと一歩。2ヵ月前にホステスプロの大会でプレーオフで惜敗した成田へのリベンジ、そして初優勝へ向けあきらめてはいなかった。勿論、賞金女王を狙う成田も同様に。

前半は、大山が伸び悩む中、成田が一つ、香妻が二つ詰めるもまだまだ遠い。バックナインに入ると稼ぎ所の10番ロングで成田と香妻がバーディを奪い、徐々にプレッシャーをかけ始める。さらに成田は12・13番を連続バーディとしてついに2打差。しかも4組前のイナリも10番でイーグル、13番から4連続バーディで2打差に急浮上。香妻も13・14番で伸ばして3打差とし、俄然追いかける方に流れが来て、にわかに会場がざわつき始めた。

ところが、イナリは続く17番で、成田と香妻は16番でボギーを叩き万事休す。パーで耐え続けた大山が見事逃げ切り、初日からの完全優勝を「16アンダー」という大会レコードで飾った。

また、成田、香妻と同学年の葭葉ルミが3日間ボギー数最少タイ「1つ」という安定したプレーで3位タイに入り、香妻と共に初の来季シード権を確実なものにした。なお、注目された全日本女子アマ覇者同士・森田遥と蛭田みな美のベストアマ争いは森田に軍配が上がった。