第21回大会
プロ9年目、大会ホステスプロ・穴井 詩がツアー初優勝!!
初日、申ジエがいきなり7バーディ、ノーボギーの大会コースレコードタイとなる「65」で単独首位に立ち、1打差に穴井詩、2打差に鈴木愛、3打差にイボミがつけた。
予選2日目、今度は原江里菜が同じく大会コースレコードタイで順位を44位上げて5位までジャンプアップ。まるで最終日かのようなデッドヒートとなったが、結果的には申、鈴木、穴井が首位に並んで最終日も同組に。イボミは1組前から1打差を追いかけることとなった。
穴井はツアー初優勝を、申は賞金女王へ向け復帰戦優勝を、鈴木は先週のニトリレディスで最終日に崩れたリベンジを、イボミは大会連覇、そしてアンソンジュに並ぶツアー最速20勝&生涯獲得賞金7億円突破がかかっているのだから面白い。
迎えた最終日、まず2番で鈴木がバーディを奪い一歩抜け出せば、4番で穴井バーディ、鈴木ボギーで穴井の単独首位に入れ替わる。続く5番ロングで穴井が連続バーディ。しかし申とイボミが1打差で食らいつく。
しばらく膠着状態が続き、迎えたサンデーバックナイン。10番で申と穴井が揃ってバーディ。この時点で穴井が12アンダー、申11アンダー、イボミ10アンダー。さらに穴井は11番で連続バーディとし2打差をつける。その後、穴井は14番でボギーとして初優勝へのプレッシャーを感じ始めたのかと思ったが、なんと15・16番でこの日3度目の連続バーディを奪い、2位との差はついに3打差に。さすがのイボミと申もこれに追いつくことができず、プロ9年目にして穴井がツアー初優勝を大会ホステスプロという重責を背負って達成した。女王と元米ツアー賞金女王を振り切ったのだからすごいとしか言いようがない。
穴井のプレーを「距離も正確さもすごかった」と絶賛した申ジエは2打差の2位。「詩さんの優勝に感動しました」というイボミは3打差の3位に終わったが、二人はこの日ノーボギーで、3日間通しての2ボギーは最少であった。
しかし、それを上回る穴井の飛距離と正確さのある攻めのゴルフが光った大会となった。表彰式まで残ったギャラリーからの穴井への祝福と称賛の拍手で大会は幕を閉じた。