第25回大会

優勝 小祝 さくら

小祝さくらがツアー2勝目! 大会レコードでぶっちぎりV!

本来なら今季第26戦だが、新型コロナウイルス感染症の影響で中止試合が相次ぎ、シーズン第4戦となった第25回ゴルフ5レディスがゴルフ5カントリーみずなみコースにおいて無観客試合にて開催された。全英女子オープン出場で渋野・勝・上田・稲見を欠き、入国できた韓国勢はわずか5人。注目はやはり黄金世代13人、プラチナ世代6人、そして、21世紀世代の4人、中でも3週連続Vに挑む笹生優花には大注目が集まる。

 

初日は、雷雲接近により2時間強の競技中断があったが無事に全選手ホールアウト。そんな悪い状況で7バーディーノーボギーの葭葉ルミが単独首位に立った。2位には黄金世代10人目の優勝を目指す田中瑞希。3位には笹生と同世代の山下美夢有19歳。トップ10は、10代2人と20代という若さに満ちた展開に。

 

2日目、黄金世代の小祝さくらがインで「30」、7つ伸ばして11アンダー、単独首位に立つ。2打差の2位には開幕戦で優勝した親友・渡邉彩香の復活Vに刺激を受けたという比嘉真美子。3位に蛭田みな美、4位タイには、その渡邉と昨年覇者のイミニョンを含む8人という混戦模様に。

 

迎えた最終日、元同門の先輩後輩対決となった比嘉と小祝は1・2番共にパーの立ち上がり。しかし、続く3・4番を小祝が連続バーディーとし、4打差に開く。そんな中、植竹希望・宮里美香・イミニョンが比嘉に追いつき2位タイに浮上する。8番で共にバーディーとしたあたりで、最終組の3組前を行くプラチナ世代・古江彩佳が10番ロングでイーグルを奪い、勢いが加速する。

 

古江は12番でもバーディー、14番からは3連続バーディーで一気にトップと2打差に肉迫。だが、難関17番ミドルでパーオンできずボギーとしてストップ。逆に9番から6ホール伸ばせなかった小祝が、その直後の15番から3連続バーディーを奪い、瞬く間に差を6にまで広げる圧巻のプレー、大会レコード更新となる17アンダーに到達。最終18番をパーで切り抜け、見事ツアー2勝目を圧勝で飾った。小祝は、2年前ここで申ジエにプレーオフで惜敗。先週は、全英を蹴って選んだ大会ホステスプロとしての大会で、若き笹生に競り負け2位。その二つのリベンジを胸に抱いて掴んだ優勝だった。

 

ジワジワ追い上げた渡邉が古江と共に2位タイに入り、比嘉は一つしか伸ばせず4位タイ。上がり4ホールを怒涛のバーディーで締めた原英莉花が初日78位タイから6位タイまで順位を上げた。また、この日15番でサイペイインが見事ホールインワン、賞金200万円を獲得。9人が争ったベストアマは、最年少の川畑優菜が獲得した。

 

初の無観客開催となった今年の大会。その華やかかつ熱い模様や選手の声をファンに届けようと「ライブ配信」も実施し、無観客試合を盛り上げた。こうして小祝の笑顔と共に白熱の大会は幕を下ろした。